工場の情報をデータ化して分析する「実績班長」の開発責任者を担当

私が所属するプロダクト部では、製造現場の人や設備、物の動きや状況をデータ化し、リアルタイムに情報を管理する実績収集システムを開発し、お客さまに提供しています。私は、自社製品の実績収集システム「実績班長」の開発責任者を任されています。
「実績班長」とは、製造現場を簡単にデジタル化し、多彩な管理を実現するMES:製造実行システムです。タブレットとIoTの普及により、さまざまな製造現場の入出荷、製造、検査、在庫などの管理を円滑にし、設備の制御まで実現するIoTプラットフォームです。製造現場には、すでに同様のシステムが導入されているケースもあれば、デジタル化が遅れており、いまだに紙の伝票に手書きして情報を管理しているような製造現場も少なくありません。実績班長を導入すれば、こうした製造現場のデジタル化を促し、そこから得たデータの分析などを行うことで、製造現場の業務効率化を実現することが可能です。
工場の情報をデータ化して分析する「実績班長」の開発責任者を担当

ビジネス成功の為に、「三方良し」を意識したシステム設計を実践する

私たちが開発を手掛けるプロダクトは、お客さまに必要とされる機能を備え、お客さまがメリットや費用対効果を感じられるものであることが大前提です。それに加え、プロダクトを売る側である当社にとっては、製品に競争力があり、持続的な収益を生むこと、さらには生産効率が高いことなどが求められます。そのため、営業部や開発メンバーと一緒に「どんなシステムがいいのか」を何度も検討していきます。
製品を開発する作業は、単にプログラムを書くだけではありません。「お客さまが使い勝手が良い機能はどんなものか」「どうすればメンバーの開発が楽になるか」「実績班長を通してどう社会に貢献できるか」「それらを実現するにはどんなシステムであるべきか」など、ビジネスとして成功させるために考えるべきことがたくさんあります。さまざまな要素を考慮しながら、パズルのピースをはめるように少しずつ形にしていくところに、この仕事の面白さがあると感じています。
ビジネス成功の為に、「三方良し」を意識したシステム設計を実践する

自らの力で活躍の場を広げ、更なる成長に繋げていく

当社の魅力は、年齢に問わず能力次第で任される範囲が広がっていくことです。案件の規模もさまざまで、小型の案件であれば入社2~3年目からプロジェクトマネージャーを受け持つ場合もあり、自身の成長を感じやすいと思います。私自身も製品開発の責任者として、経営方針の中期計画や年間計画の策定など、経営に関わる業務にも参加しています。30代中盤でこうした経験ができることは、視座を高める意味でも貴重なことだと思っています。
先日、「実績班長」の新たなバージョンをリリースしました。このバージョンでは、製品のプラットホームを刷新することで、ビジネスモデルを変更する目的で進めています。より良い機能をお客さまにより早く届けることができ、何十年も利用しつつづけてもらうための製品を確立することが目標です。そして、これからも製造業に関わる誰もが「実績班長」を知っていて、誰もが欲しいと思う製品を実現したいと思います。

自らの力で活躍の場を広げ、更なる成長に繋げていく

※インタビュー内容は取材当時のものです