それぞれの職種で活躍するテクノシステムの先輩の一日に密着してみました。
入社後の業務イメージや余暇の過ごし方などの参考にしてください。

ある台湾出張のスケジュール

出張前日

準備は抜かりなく万全に!

今回携わっている案件は納品先が海外(台湾)です。今回予定している作業は、当社が作成したソフトウェアを現地に設置されている装置にインストールし、動作確認および稼働監視をすることです。今週は、来週からの出張に備えて出張前準備をしています。現地ではクリーンルーム内での作業となるため、作業時に着用する衣服や現地作業に必要な資料などの持ち込み品は全て「クリーンルーム対応(クリーン紙・クリーン服など)」が必要です。もちろん、航空券手配やホテル予約も抜かりなく済ませておきます。また、現地作業ではお客様が定めるルールに従って行動する必要があるため、何度か経験して慣れた現場であっても、改めてルールを再確認しておきます。
そして最後に、出張中の本社側の体制についても最終確認しておきます。出張は1人で出向く時もあります。現地でのトラブル発生時には本社スタッフと連絡を取り合いながら対応にあたることもありますが、本社の体制が整っていると、とても心強く感じます。

出張当日

台湾へ向けて出国

いよいよ出張当日。今日は、午前中は一旦本社へ出勤して、午後には台湾に向けて移動します。海外出張と聞くととても大変なことのように思うかもしれませんが、何度か経験するうちにだんだん慣れてきて、新幹線で東京にいくような感覚になってきます。(私だけ・・・?)台湾に到着したら、まずは空港で両替を済ませ、それから公共交通機関(バス、電車など)やタクシーを使ってホテルへ向かいます。今日は移動のみの日程なので、いきつけの小龍包屋さんで食事して(やっぱり台湾は小龍包がおいしい!食事は台湾出張の楽しみの1つでもあります。)、明日からの現地作業に備えて早めに就寝します。

台湾へ向けて出国
現地作業初日(1)

現場入りにはもう一段階!

いよいよ今日から現地作業がはじまります。特に初日は、現場への入場教育の受講とその試験合格が必要とされるため、毎回、気を引き締めて受講しています。海外の場合はその国の言葉で説明がされることもありますが、図解が示されるので、間違いのないようしっかりと頭に叩き込みます。

現地作業初日(2)

ソフトのインストールや設定確認などのセットアップ作業

朝礼を終えたら、作業へ着手します。当社が作成したソフトウェアを現地に設置されている装置にインストールし、動作確認を行います。インストール対象の装置環境は出張前に事前確認が取れており、あらかじめ準備しておいた作業実施手順書に従って作業を進めていきます。

ソフトのインストールや設定確認などのセットアップ作業
昼食

工場の食堂で昼食

現場では現場のルールに従って行動しますので、昼食は時間帯が指定されることが多いです。全体スケジュールの関係で、ずらして昼食を取ることもあります。また、工場の食堂にはいろいろとメニューがあります。もし食堂で食べれそうなメニューがない場合は、コンビニやパン屋さんがあるので利用しています。海外出張の場合には、生ものを食べると体調を崩す原因となることがあるため、体調管理の面から食べないようにしています。

現地作業初日(3)

ソフト動作確認

インストール作業を終えたら、持参したテスト仕様書に基づき、動作確認を行います。今回は自動搬送装置制御であるため、動作確認時には実際にクレーンやビークル(台車)、コンベアが動きます。そのため、動作確認を行う時には、周囲を確認し、安全最優先で作業を進めます。

現地作業初日終了

片付け、ミーティング

予定作業を滞りなく終えたら、今日は片付けを実施して作業を終了します。もし朝礼で予定した作業に遅れが生じてしまっていたら、リカバリーの手段を現場責任者を交えて調整することになります。遅れた作業を今日引き続き実施するのか、明日以降へ送るのか、関係者との合意形成を図ります。通常、当日の作業完了後に開催されるミーティングに参加し、本日の進捗報告を行って今日の作業を終えます。

片付け、ミーティング
社外・社内報告

簡潔且つ明瞭に!

お客様および自社のチームのみんなへ今日の報告をします。進捗報告・問題課題の有無・体調など、簡潔且つ明瞭な報告を心掛けます。チームのみんなからの折り返しのねぎらいの言葉が、いつも以上に温かく感じられます。今日は、一緒に作業したエンジニアの方々と夕食へ。今日の晩御飯も楽しみ♪

現地作業

いよいよ本番リリース

動作確認が完了したら、いよいよ本番リリースです。本番リリースでは、お客様が実際にシステムを操作しながら受入確認作業を実施していきます。どんなに入念にテストしていても緊張する瞬間です。海外の場合は、受入確認作業を現地担当者が行うことがほとんどです。少し複雑な技術的説明の場面では、正確性を期して通訳を通して情報を伝えますが、簡単な内容であればなるべく自身で伝えるようにしています。これを無事終える頃までこぎ着けると、やっと緊張から解放されます。自分たちが造ったシステムが実際に動くところを見れる事は、現地作業の醍醐味でもあり、何度経験しても感動します。

最終日

残件がないか確認

作業の都度、随時行ってきた資料提出についても最終的に残作業がないことを再確認します。今回の出張で予定していたすべての作業が完了したら帰国となります。帰国前日には、他の方もそうなのですが、お客様や一緒に作業したエンジニアの方々への挨拶を行います。先に帰国するにも見送るにも、ちょっぴりさみしさを感じてしまう瞬間でもあります。

出張終了

日本へ帰国

次回渡航が予定されている場合には、航空券の手配など次回の準備を抜かりなく行っておきます。出張がたび重なったり長くなったりすることもありますが、出張を通じて知り合えた現地担当者や一緒に作業したエンジニアとは、現地で仕事の無い日には一緒に食事したりしたこともありました。まったくできなかった中国語も、今では雑談くらいはできるようになり、今回もなんだか自分の成長を感じられたなと実感しつつ、無事終えたことに安堵しながら帰国の途についています。

※インタビュー内容は取材当時のものです